事業が軌道に乗り、2店舗、3店舗と拠点を拡大していく。あるいは、新しいエリアに営業所を開設する。これは企業が成長する上で喜ばしいステップですが、同時に多くの経営者が「成長の壁」に激突するタイミングでもあります。
「私の目の届く範囲(1拠点)では上手くいっていたのに、拠点が増えた途端にサービス品質が落ち、利益率が悪化してしまった」
このようなご相談を頻繁に受けます。私は過去、外食産業において複数の大型店舗のマネージャーを歴任し、新店舗の立ち上げや50名以上のスタッフの採用・時間管理、店舗運営の全責任を負ってきました。また直近では、全国展開する障害福祉事業のフランチャイズ本部において、SV(スーパーバイザー)統括として、複数拠点の品質管理や収益モデルの安定化を推進してきました。
業界は全く異なりますが、多店舗・多拠点展開における課題の根源は常に同じです。それは、現場が「見えないブラックボックス」と化してしまうことです。
「優秀な店長・所長」への依存がもたらす悲劇
拠点が少ないうちは、経営者自身が各現場を飛び回り、直接指示を出すことができます。しかし、拠点が拡大すると、経営者は現場を「拠点長」に委ねざるを得なくなります。
ここで多くの企業が陥るのが、「属人的なマネジメント」への依存です。「A店は優秀な店長がいるから売上が良い。B店は店長がイマイチだからダメだ」というように、拠点の業績を個人の能力に帰結させてしまうのです。
結果として、各拠点の運営手法はガラパゴス化し、成功事例は他拠点へ横展開されず、失敗は隠蔽されるようになります。SV(スーパーバイザー)やエリアマネージャーを配置して巡回させても、彼らが月に数回訪問してエクセルで報告書を上げるだけでは、現場のリアルタイムな課題を吸い上げることは不可能です。
経営データを共通言語にし、アクションを可視化する
多拠点展開を成功させるために中小企業が構築すべきあるべき姿は、属人的な「人による管理」から、データを共通言語とした「システムによる自律的マネジメント」への移行です。
本部の経営層、エリアマネージャー、そして各現場の拠点長が、全く同じタイミングで、全く同じ基準のデータを見て会話できる環境。それがなければ、組織はスケールしません。
BanSoは、この「多拠点のブラックボックス化」を解消する上で極めて有効なソリューションとなります。BanSoを導入することで、各拠点の売上、利益、コストといった定量データがリアルタイムで一元管理されるのはもちろんのこと、真価を発揮するのはその「定性的な行動の可視化」にあります。
「結果」ではなく「プロセス」を全社で共有する
BanSoの施策・タスク管理機能を用いれば、「A営業所が今月、具体的にどのようなアクションプランを立て、誰がいつまでに何を実行しているのか」が本部から一目で把握できます。
業績が好調な拠点のタスクを分析すれば、「この拠点は既存顧客へのアプローチ回数が他拠点の2倍ある」といった『売れるプロセス(成功の型)』が抽出できます。これをBanSo上で横展開することで、組織全体の底上げが可能になります。
また、現場の拠点長が悩みを抱えた際には、BanSoのチャット機能を通じてAIや専門家に壁打ちをさせることができます。本部が手取り足取り教えなくとも、現場のリーダー自身がデータをもとに自発的に課題を発見し、解決策を導き出す「自律的な学習組織」へと変貌していくのです。
拠点展開における真の強さは、「カリスマ拠点長」を何人採用できるかではありません。凡人であっても、正しいデータと正しいアクションプランに導かれ、着実に成果を出せる「仕組み」を持っているかどうかです。BanSoは、貴社の多拠点展開を属人化の泥沼から救い出し、スケーラブルな成長軌道へと乗せるための強固な基盤を提供します。